調べてみて知ったが、内窓には寒さを和らげる効果の他に、「防音効果」や「防犯効果」等もある。
祖母の家は山中であるためもともと静かであり、騒音に悩まされることもなく、空き巣騒動もめったにない。その点はあまり考えていなかったが……街中であるなら、この二つは大きな効果ではないだろうか。
例えば、幹線道路沿いのマンションでも二重窓の施工は行える。窓に7㎝ほどの幅があれば設置可能らしいのだ。
夜間、自動車や電車の騒音にお悩みの方なら、二重窓を取り付けられると良いかもしれない。外からの音に悩まされずに済む。（ただし、二重窓にしている友人からの情報では、外が雨でも気づきにくいようだ）
騒音が全く聞こえない……というほどの完全防音は難しいが、音を半分以下にまで落とせるという。
また、窓の防犯対策としても二重窓は有効である。
空き巣は、人の目を気にし、人の記憶に残ることを嫌うため、侵入に5分もかけない。逆に5分を超えると7割の空き巣が諦めるようだ。二重窓の場合、ガラスを割り、鍵を開ける、という作業が二度必要になる。それだけでも敬遠される理由になると思うが……
空き巣の多くはガラスを割って、クレセントを外し、入ってくるため、内窓の「補助錠」の存在は煩わしいようだ。ガラス全面を丁寧に割って入るならばともかく、どこに鍵があるか確認ができない場合は手間がかかる。時間をかけると人目につくリスクが高まる、というわけである。
二重窓は、断熱性があり、結露を防止し、部屋全体の熱を逃しにくいためエネルギー効率が良く省エネであり、防音効果があり、防犯効果もある。どれか一つの効果でも、通常の窓ガラスにはないものである。内窓設置は、お得であり快適な空間のためにあってほしいものだろう。